小関ゼミ 非営利マネジメント/マーケティングの世界へようこそ
 

2005年 ゼミ合宿

★事前資料

☆報告 第1日

★報告 第2日

☆報告 第3日

今回の合宿では、多くの人たちとのすばらしい出会いがありました。 訪問先の皆様、案内人を務めてくださった藤井さんをはじめ、多くの方にお世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

ここに掲載している報告は、合宿に参加した3年生が書いたものです。(小関)


★事前資料

<ゼミ合宿のお知らせ>

期 間

 2005年9月8日(木)〜10日(土) 2泊3日

場 所

 熊本県小国町/美里町/熊本市

日 程

 
第1日(9月8日)
  • 羽田空港 集合 8:00
  • 羽田空港 発8:35 →(全日空641便) 熊本空港 着 10:15
  • 熊本空港 →(レンタカー) 小国町役場 着
  • 小国町長の挨拶  ※グリーンツーリズムによる町おこしに熱心な町長
  • 教育委員会訪問  生涯学習政策に関する質疑と意見交換 13:30〜15:00
  • おぐに自然学校関係者との意見交換
  • 町の施設を視察  15:00〜
  • 夕食時に教育委員会・自然学校関係者と交流
  • 小国町内の町営宿泊施設 泊

第2日(9月9日)
  • 小国町 発 →(レンタカー) 阿蘇山周辺 (阿蘇の自然観光)
  • 阿蘇山周辺 →(レンタカー) 美里町 家族旅行村・砥用 着 (15:00までに)
  • 「安らぎ交流体験施設 元気の森かじか」を訪問
  • 家族旅行村・砥用と、「元気の森かじか」の経営者(代表)
       公的施設を管理運営受託するNPOの経営について、質疑と意見交換
  • 夕食時にNPO経営者と交流 
         
  • 美里町 家族旅行村・砥用 泊

第3日(9月10日)
  • 美里町 発 →(レンタカー) 熊本市 着
  • 熊本県県民交流館パレア NPO・ボランティア協働センター にて 10:00〜11:30
        県の担当者に、NPO政策と、センターの運営について質疑と意見交換
  • 熊本城、水前寺公園などを観光
  • 熊本市 →(レンタカー) 熊本空港 着 15:00
  • 熊本空港 発16:00 →(全日空646便) 羽田空港 着17:35 → 解散

合宿関連 訪問先のURL集



●熊本県(地図)
 熊本空港 → 小国町 → 美里町 → 熊本市 → 熊本空港 の順にレンタカーで移動します。 熊本空港は、熊本市の西、菊陽町と益城町の町境にあります

小国町 
 「悠木の里おぐに」に案内 
 「おぐに自然学校」 の関係者と会って交流します。
 宿泊予定施設は「木魂館」 (もっこんかん)です。
小国町(地図) 
※上記URLは圧縮なので、「http://〜〜に移動しようとしています」という確認画面が出たら、「上記URLに移動する」をクリックしてください。

阿蘇山周辺(地図) 
阿蘇山周辺で自然体験する予定です

美里町 
 観光案内のページに宿泊先や観光名所などの紹介があります。
 「安らぎ交流体験施設 元気の森かじか」 関係者に会って話を聞く予定。施設を実際に運営しているのはNPO「元気の森」。自然体験ができるようです。
 宿泊予定施設は家族旅行村「砥用」(ともち)で、バンガローやケビン、常設テントなどがあります。
美里町(地図) 

熊本県県民交流館パレア NPO・ボランティア協働センター
 
 熊本市手取本町にある施設。NPOセンターの関係者との交流を予定しています。
熊本市(地図) 
熊本県県民交流館パレア付近(地図)


ゼミ合宿事前学習関連参考資料


2005.7.1

【民間委託・アウトソーシング・指定管理者制度】
  • 日本政策投資銀行地域企画チーム〔編著〕『PPPではじめる'地域再生'――地域経営の新しいパートナーシップ』ぎょうせい、2004年
       ⇒PPP(Public Private Partnership)とは何か、PPPの発想に基づく民間主体の活用事例

  • まちづくり情報センターかながわ(アリスセンター)『たあとる通信』.17、2005年3月 特集「行政の(公的もしくは公共)施設を市民が運営する」
       ⇒自治体の施策と市民運営施設を検証。指定管理者制度が市民運営にプラスか否かを討論(横浜市、横須賀市、藤沢市、茅ヶ崎市の事例をもとに)

  • 山岡義典・大石田久宗〔編〕『協働社会のスケッチ』(市民・住民と自治体のパートナーシップ 第3巻)ぎょうせい、2001年4月 加藤美奈 第2章「協働のケーススタディ@ 市民活動センターの運営と自治体」
        ⇒鎌倉市、仙台市、高知市における公設民営型の市民活動センターの事例

  • 日本経済新聞:市場化テストに関する記事(2005年)
  • 日本経済新聞:指定管理者制度に関する記事(2005年)

  • 『日経グローカル』No.20 2005年1月 特集:進むか公共施設運営の民間開放――全都道府県・主要市調査「指定管理者制度の導入状況」
       ⇒指定管理者制度の導入状況(アンケート調査結果)

  • 指定管理者ドットネット (指定管理者制度に関する情報リンク集)
       http://www5f.biglobe.ne.jp/~shiteikanri/

  • 熊本県の指定管理者制度導入に関する記事
       http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20050616ddlk43010489000c.html
       http://kumanichi.com/news/local/main/200506/20050611000031.htm
       http://www.pref.kumamoto.jp/sitei/index.asp

  • 指定管理者制度に関する紹介記事(朝日新聞)
       http://www.be.asahi.com/20050312/W13/0045.html 

  • 指定管理者制度の問題点(自治労連)
       http://www.jichiroren.jp/restora/p01-3.htm 
     
  • (社)大阪自治体問題研究所編『日本型NPMの論理と実態』自治体研究社、2004年
        ⇒指定管理者制度の概要と問題点を整理
     
  • 自治体アウトソーシング研究会〔編著〕『Q&A 自治体アウトソーシング――指定管理者制度と独立行政法人のしくみと問題点』自治体研究社、2004年
        ⇒指定管理者とは何か、実際の運営上の問題、広がっている背景などをQ&Aで解説


【NPO-行政の協働とそのシステム化】
  • 新川達郎〔監修〕「NPOと行政の協働の手引き」編集委員会〔編〕『NPOと行政の協働の手引き』大阪ボランティア協会、2003年
       ⇒行政とNPOとの協働一般に関する入門書
     
  • 明治大学経営学研究所・NPOサポートセンター『地域づくりにおけるNPO・自治体の協働の事業化・制度化・システム化の現状に関する全国自治体アンケート調査報告書』2005年4月
       ⇒市町村(自治体)とNPOとの協働事業の状況、制度化、指定管理者制度への対応
     
  • IIHOE『都道府県、主要市におけるNPOとの協働環境に関する調査報告書』2004年
        ⇒NPOとの協働のしくみ、市民参加、評価、ウェブサイトなどに関するウェブ調査
     
  • 粉川一郎「協働事業『協定書』の果たす役割」2004年3月
  • 千代田区政策経営部「千代田区 NPO・ボランティアとの協働を進めるための基本指針」2003年3月
       ⇒自治体とNPOとの協働に関する基本指針、協定など

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☆報告 第1日

熊本空港に到着。レンタカーに乗って小国町へ出発。途中で売店に寄って周りの壮大な景色を見ながらアイスクリームをみんなで食べました。

昼食は「ぴらみっと」というレストランで食べました。ここでは地元の特産を使った料理を食べることができます。多くの人が食事をしていました。

 

小国町は杉の産地であり、様々な所に利用されています。この町には、その杉を用いて作られた大型木造建築物が存在します。ゆうステーションや、小国ドームなどです。

このような大きさの木造建造物は当時は建築基準法で規制されていました。しかし、町の人たちはあきらめず、この杉を筑波大学に持ち込んで、スチール建材と同等の耐久力があることを立証し、認可を受けることができました。その際、杉を骨組みとして使う方法としてトラス構法と言う特殊な方法が用いられました。ゆうステーションはバスセンターとして特産物の販売や地域の情報を紹介していています。観光客や地域の人たちが様々な情報を得ることができます。

 

小国ドームは小国らしい体育館でスポーツのほかにコンサートなどのイベントにも使用されています。九州の高校やVリーグのチームの合宿に利用されました。木造立体トラス構法の天井空間は、日本最大級として全国から注目を集めています。故郷に関心を持ち、誇りを持ってもらうために建築の際に使用した木材に小、中学生に名前を書いてもらったそうです。

 

木魂館において町長にお話を伺いました。小国町の町づくりは杉などの地域資源を活用したものでした。これからはさらにこれに加えて杉のブランドを高めることで都市に売り込もうとしています。今住んでいる人の生活の充実はもちろん、地域外の人にも来てもらえるような魅力的な町を目指しているそうです。

 

木魂館での夕食は地元の特産を使った料理を食べました。豚のしゃぶしゃぶやピザなど様々な料理をいただきました。特にほうれん草は生で食べてもおいしかったです。地元の人とも交流することができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。

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★報告 第2日


一日の流れ

小国町を出発(レンタカー)→ 阿蘇山周辺観光→「元気の森かじか(美里町)」訪問(経営者の方へ質疑・意見交換)→地元の方との交流会(夕食)→宿泊は「元気の森かじか」

「元気の森かじか」にて

大自然の中にあり、生活体験をベースとし、4つの体験活動と自主活動をサポートする場である。4つの体験活動とは、「農村体験」・「食育体験」・「自然体験」・「創作体験」である。自然の中で、暮らしを基本としていろいろな体験をし、元気が広がる、「かじか」とはそんな場所である。 

   また、指定管理者制度によって、実際に公的施設を運営している「かじか」経営者のかたのお話を聞くことができた。施設の概要から、現在の利用状況、そして今後の課題等いろいろな話をしてくださった。また、藤井さんが具体的な数字を使って行政からの補助金や委託金、そしてそれに対する「かじか」の運営費用など様々なお金の流れを説明してくれた。 

「かじか」には、「キッチンかじか」と呼ばれる料理を提供するスタッフがいて、こちらの方々は地域のお母さんたちで構成されている。この「キッチンかじか」は「元気の森かじか」とは経営上は別の組織になっていて、「元気の森かじか」は場所を提供しているだけ、ということになっていてこれが経費削減においてとても効果的だそうだ。

藤井さんのお話をもとに、「かじか」の経営者の方と意見交換をした。今後の戦略についてグループで意見をまとめ発表していった。中には、実際に経営者の方がお考えになっていた策もあったそうで、有意義な時間を過ごすことが出来たように思う。

その後、近くの温泉に行った。帰ってきて地域の方との交流会をした。貴重な話を聞くことが出来たし、美里町の他の話もしてくださって個人的に面白かった。

「阿蘇山周辺観光」

 小国町から、「元気の森かじか」がある美里町に向かう途中、阿蘇山周辺を観光した。大きな       湖がある高原のような所と、阿蘇山の火口丘を見て回った。高原のほうは、馬がいて乗馬体験も出来た。阿蘇山火口丘は「ここ日本?」と思うくらいインパクトが強く、ただただ見とれてしまった。

 木魂館を出発

湖で遊ぶ

湖にいた馬 

阿蘇山観光

阿蘇山の火口

かじかでディスカッション

夜の食事会

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☆報告 第3日

3日目は、県NPO・ボランティア協働センターのある熊本市に移動しました。くまもと県民交流会パレアはNPO・ボランティア活動、男女共同参画社会づくりに関する活動、生涯学習活動、就業支援などの県民の人たちの自発的で主体的な様々な活動を支援する拠点施設で、会議室やホールの貸し出し、情報提供や相談業務などを行っているところです。パレアについて、活動状態や利用者数についてお話を聞いて意見交換をし、その後で施設を視察しました。この施設には、車椅子の人でも使いやすいように低い位置のカウンターやコンセントなど様々なところにユニバーサルデザインが活かされています。

 お昼は、藤井さんお勧めの熊本のおいしいラーメンを食べました。午後は自由行動をとり、各自、熊本市内を見て歩いて楽しんでいたようです。3年生は、藤井さんの車に乗り込み熊本城へ行きました。熊本城は加藤清正で有名です。黒かったのがとても印象的でした。城内の各階の展示を見て周り、一番上の展望台からは熊本の町が一望できすばらしい眺めでした。門には昔の侍の格好をした人が立っていてみんな興味津々でした。このように、それぞれ楽しく有意義な時間を過ごしました。

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【連絡先】  小関隆志(こせき・たかし)研究室

〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
 明治大学 経営学部
TEL/FAX 03-3296-2085(研究室直通)
e-mail koseki@meiji.ac.jp