小関ゼミ 非営利マネジメント/マーケティングの世界へようこそ
 

2009年 ゼミ合宿

★合宿計画

☆報告 第1日

★報告 第2日

今回は仙台にあるNPOを訪問し、お話をうかがってきました。
多くの方に、たいへんお世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

合宿の訪問先は、学生が自分たちで行きたい団体の候補を挙げて、その中から2ヶ所を選びました(当初は3ヶ所に訪問する予定でしたが、都合がつかず、結局2ヶ所になりました)。
今回の訪問先を選ぶにあたっての問題意識は、NPOの中間支援組織の実態を知りたいということでした。
中間支援組織には、地域を基盤とした組織と、環境や教育など分野別の組織とがあります。そこで、2種類の中間支援組織をそれぞれ1つずつ選びました。
地域を基盤とした組織としては、「NPO法人 杜の伝言板ゆるる」を、また分野別の組織としては、環境問題に取り組む「NPO法人 環境会議所東北」を訪問しました。また、「杜の伝言板ゆるる」が運営を受託している「みやぎNPOプラザ」の施設内部も見学させていただきました。「杜の伝言板ゆるる」代表理事の大久保朝江様、「環境会議所東北」専務理事の山岡講子様・須藤典郎様・古内昭子様、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
学生自身が直接、NPOと連絡をとり、訪問の了解を得て日程を調整し、質問項目を事前に送るなど、訪問の準備を行いました。終了後は、訪問先団体の紹介文と、感想文を書いて、訪問先の方にお送りしました。下記の紹介文と感想文は、訪問先の方に事前に内容を確認していただいた上でウェブ上に掲載しました。
合宿係としてツアーの手配をした学生は、料金の徴収や会計など、いろいろとたいへんな作業を引き受けてくれました。みなさんありがとう。

NPOへの訪問に加えて、松島などに観光に行き、楽しんできました。
にぎやかで楽しい3日間となりました。皆さんお疲れさま。
以下の文章は、学生による簡単な報告と感想文です。 (小関)


★合宿計画


日時:9月15日(火)〜17日(木) 2泊3日
行き先:宮城県県仙台市
参加者:教員(小関)、3年生11名(計12名)

●訪問先
1日目 NPO法人 環境会議所東北
2日目 NPO法人 杜の伝言板ゆるる



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☆報告 第1日


1日の流れ


9:30 東京駅改札口にて集合
14:00 NPO法人 環境会議所東北を訪問
    仙台市内のホテルにて宿泊

NPO法人 環境会議所東北訪問


 環境と経済がますます両輪の関係にある今日、環境会議所東北は企業に求められる環境への様々な取り組みを提供しているNPOである。
 中小企業に適した持続可能な範囲で効果の見込めるシステムを構築し、企業の目的と社会の目的の両方に合致するような、時代に合った環境経営のコンサルティングなどを行っている。
 環境経営は企業価値を高めるという考えのもと、みちのくEMSという環境マネジメントシステムを構築し、社会的信頼を高めるとともに企業の環境問題への意識の向上を助長している。
また環境問題の変化に対するための新技術と新製品、新システムを広く紹介する展示会「エコプロダクツ東北」の開催や、環境甲子園・環境フォトコンテスト・環境標語大賞・環境科学教室の開催など小中高生を対象とした環境教育も積極的に行っている。

《感想》
・施設を訪ねた時はホームページのイメージとは違う印象を受けましたが、仙台だけに限らず数多くのイベントを開催している点や環境甲子園など高校生以下の人々に環境への関心を与えていくような活動をしていた点で社会貢献をしているなと感じることが出来ました。
・訪問することで、ホームページだけではわからなかった事業の詳細や、活動の実態がわかりました。特に、みちのくEMSというシステムを他の認証制度よりも低価格で提供している点がとても良いと思いました。
・環境会議所は公的な資格審査も活動にいれていて、こういうやり方もあるのだなってNPO活動のイメージが変わった。エコプロダクツ、おもしろそうだった。
・中小企業への技術支援や環境のコンサルティングなどWin-Winの関係を築いて、さらに、小中高生への活動を展開しているところから、とても地域社会に貢献していることを感じた。
・みちのくEMSなど独自で開発して、NPOとしてより自立し、利益を得て貢献していこうと行動しているところに、環境会議所の強さを感じた。
・専門家とのネットワークを活用して中小企業に対し長期的な目で教育的な提案やアドバイスをするというシステムが企業の環境に対する意識の必要性をも喚起していて、いま必要とされている事業をピンポイントでしていると感じた。
・大企業は利害関係者がたくさんいるからCSRの必要性とその将来的な価値を身近に感じるだろうが中小企業はそうはいかないはずだし、だからといってその中小企業に対し直にその必要性教えたりそのための取り組み方や書類等作り方や手続き等を代行したり教える人はいないだろうしいてもその報酬が高いだろうから中小企業からアクセスすることはない。そこをNPOが担うことで中小企業にも環境について喚起することができる。今後あらゆる分野でこういうNPOが増えるといいと思う。

 

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★報告 第2日


1日の流れ

11:00 NPO法人 杜の伝言板ゆるるを訪問
《午後》 松島を観光
19:00 仙台市内の牛タン店にて夕食

NPO法人 杜の伝言板ゆるる訪問

 杜の伝言板ゆるるは、地域の課題を解決しようと自発的に宮城県を中心に活動するボランティアやNPO・市民活動団体を支援するNPOであり、みやぎNPOプラザの指定管理をしつつ毎月8000部もの月刊誌「月刊ゆるる」を発行するなど情報の収集と提供を主な事業としているNPO団体です。
 また、多くの団体とネットワークを構築することによりNPO訪問バスツアーや、高校生のボランティア体験などの多くの事業を企画し、市民ベースでの活動に寄与しています。よりよい地域づくりの実現に向け、NPOやボランティア団体等が活動しやすい環境づくりと、地域の人がボランティアに参加しやすい環境づくりの構築を目指し日々活動しています。

《感想》
・ 施設の指定管理者制度、金銭面での問題など、NPO法人の細かいノウハウや内部事情のお話を伺うことができ、ネットなどの情報だけではわからない、運営者の大変さなどを知ることが出来ました。
・ 月刊ゆるるの充実度に驚きました。
・ 人のあまりいないはじめの頃の苦労をのりこえて、やはり信念がないとできないなと思いました。
・ 私たちのような学生に対しても、理解できるような言葉で真剣に話をしてくださる代表の大久保さんのお話を聞き、 NPOの現状がとても良くわかりました。
・ 会計の重要性を知ることができ、また、総会・役員会などの現状と問題点も知ることができて良かったです。
・ NPOを支援している立場からの視点で多くのお話を伺うことができ、NPOの現状と問題点が見えました。
・ 会計基準策定などの現在進行中の貴重な情報が聞けてよかったです。

 
 

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2日目の午後は、みんなで日本三景の一つ、松島に観光に行きました。お昼は、名物の牡蠣(かき)を堪能しました(牡蠣の苦手な人は別の店に行ってしまいましたが・・・もったいない!)
島巡りの観光船に乗り、風景を写真に収めたり、飛んでくるかもめに餌(えびせん)を投げ与えたりして楽しみました。その後は、瑞巌寺(ずいがんじ)と、円通院(えんつういん)を訪れ、素晴らしい庭園を散策しました。
夜は牛タンのお店で大いに盛り上がりました。

   



【連絡先】  小関隆志(こせき・たかし)研究室

〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
 明治大学 経営学部
TEL/FAX 03-3296-2085(研究室直通)
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