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2024年 2年ゼミ合宿

今年度は2度目の、2年生の合宿を行いました。
11月30日(土)〜12月1日(日)の1泊2日間で、千葉県銚子市に行ってきました。
今年は「スポーツで地域を活性化する」をテーマに、スポーツコミッションの先進事例として全国的に有名な 銚子スポーツタウンを訪問し、代表の小倉和俊氏にお話をうかがってきました。
スポーツ庁によれば、地域スポーツコミッションとは、地域の様々な社会課題をスポーツの力を活用して解決する取り組み、 すなわち「スポーツによるまちづくり」の取り組みを促進・支援するための組織をいいます (スポーツ庁「スポーツの力を活かせ!地域活性化のカギは『地域スポーツコミッション』」2024年2月)。 地域住民に対して、スポーツ教室や運動プログラムを提供したり、交流人口に対してはスポーツイベントや大会を企画開催したり、 スポーツツーリズムやスポーツ合宿を呼び込んで交流人口の拡大を図ったりする存在です。
スポーツ庁は地域スポーツコミッションの設立・活動を支援する政策を進め、2022年10月の時点で195のスポーツコミッションが全国に 設立されているとのこと。
小倉和俊氏は2014年にNPO法人銚子スポーツコミュニティーを設立、 2017年に株式会社銚子スポーツタウンを設立し、2018年には 廃校となった高校の跡地を利用したスポーツ合宿施設を開業しました。コロナ禍などさまざまな苦労を乗り越え、現在は様々なスポーツ イベントやスポーツ教室を多数開催し、遠方からも来客が絶えず、にぎわいをみせているそうです。
まさにスポーツによる地域活性化をしっかり実現している姿を、今回見せていただきました。
今回私たちは銚子スポーツタウンの宿泊施設に泊まり、スタッフの皆様から、実に心温まる歓迎を受けました。
ゼミ合宿2日目は全員で犬吠埼灯台を訪れ、海岸で遊んだ後は、昼食で海の幸を堪能しました。広い海原を見て、日頃のストレス発散にもなりました。
小倉様はじめ銚子スポーツタウンの皆様に、御礼申し上げます。

【学生の感想文(1)】

今回のゼミ合宿では、6月の顔合わせ以来久々にゼミ生全員が揃いました。お世話になった銚子スポーツタウンの最寄りである椎柴駅は 緑に囲まれ自然あふれる静かな無人駅ということもあり、集合時は少し緊張していました。しかし、施設到着後、改めて自己紹介がてら レクを行い、お互いを知って仲を深めたことで、良い合宿のスタートを切れたと思います。
銚子スポーツタウンはスポーツ施設が充実しているということもあり、大会や合宿が多く行われるようです。そのため、私たちが滞在 した2日間だけでも、中学生のバスケットボールの試合と Kリーグという野球の試合が行われており、非常に賑わいを感じました。また、 3食いただいた銚子スポーツタウンでの食事は、合宿所ならではのボリュームとおかずの多さに毎度驚かされました。とてもおいしかった です。地元の業者と連携したり、食堂で手作りしたりするなど、地域一体となっている様子が感じられ、良いことだと思いました。
2 日目は、椎柴駅から銚子駅に移動し、海に近い銚子の地域を観光しました。銚子駅から 銚子電鉄に乗って犬吠駅を目指したのですが、 交通系電子マネーが利用できないことにはとても驚きました。現金しか使えないということで、券売機で切符を買うのかと思いきや、 駅員さんから直接買うという事態に私はさらに驚きました。切符を全員買うのが発車時刻に間に合わずどうなるかと思いましたが、 電車内で支払いをするという様子も見たことのない光景で新しかったです。レトロな電車や車窓からの田園風景は都心では見ることが できないため、貴重な体験となりました。駅のホームにはステンドグラスやこどもが描いたイラストがあり、地域ならではの様子を感 じることができました。
犬吠では灯台を目指し、海の方に向かったのですが、天気にも恵まれ、心地よい風と雲ひとつない青空、青く澄み渡る海を一望でき、 気持ちよかったです。海岸に出てみたり、岩の上を登ったり、水切りをしたりして先生含めみんなが楽しんでいて、銚子と自然の良さを 体全体で感じることができたと思います。最後には海を眺めながら銚子の海鮮をいただいたのですが、どのメニューも魅力的でまた違う ものを食べに訪れたいです。銚子名物のぬれ煎餅やまずい棒をお土産に購入したので、お土産とともにそれぞれが合宿での銚子の様子を 友達や家族に伝えて、また銚子が賑わいを増せば嬉しいなと思いました。


【学生の感想文(2)】

11月30日〜12月1日の1泊2日 "スポーツでの地域活性化"をテーマに千葉県銚子市に位置する、銚子スポーツタウンにて合宿をさせて いただきました。
当施設の代表である小倉和俊さんから、銚子市の現状、施設設立の背景(スポーツコミッション)などを生の声で お聞きすることが出来ました。2011年10月の新聞記事「スポーツで観光振興」を見てから、利益を分配しない慈善活動のNPO銚子スポーツ コミュニティを立ち上げ、銚子市のスポーツ地域活性を試みたと仰っていました。観光地を利用した、犬吠埼エンデューロや、初心者に も優しい試合を開催し、スポーツを通して銚子の魅力を伝えていく、そんな活動をされていました。
また、建築の知識を活かし、廃校に なった銚子西高校をリノベーションし、合宿や試合の前泊などといった用途で、学生に優しいリーズナブルな価格で受け入れてくれる 宿泊施設を開設。合宿所とグラウンドが一体化している施設は中々に少なく貴重なものです。銚子市のレジェンドでもあった、野球の木樽さんと篠塚さん、パリ五輪出場経験のあるトライアスロンの加藤さんなども協力し、スポーツ教室を開くといった地域活性化に対する熱い姿勢が見受けられました。地に伏せるような場面もかなりあったと思います。しかし、この取り組みがあったからこそ稼働率としての数値がその努力度を物語っています。これからも様々な年代にスポーツを通じて銚子の魅力を広めていって欲しいと心から願っています。 また、インターンとして活動されていたスポーツ観光おおさき事務局の本條翔太さんにもお話をお聞きすることが出来ました。
鹿児島県大崎町の地域活性化に向けて、陸上競技場(ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)や広大な芝生を有効活用。 マイナースポーツなども積極的に広め、イベントを開催。特産品やサプリメントなども開発しているとのことでした。陸上競技をしている私の身からするととても感銘を受け、是非とも温かい気候を生かした鹿児島県で合宿をしてみたいと思いました。施設開発する小倉さんと、観光地を利用しながら運営する本條さん。ベクトルは多少違えど目指すゴールは一緒です。様々なアプローチ方法があり奥深さを感じました。濃密な時間を過ごすことが出来たと思います。 最後になりますが、この場を借りて、ゼミ合宿に対しまして深いご理解とご協力を賜り、感謝申し上げます。ありがとうございました。


 

★合宿の流れ


日時:2024年11月30日〜12月1日 (1泊2日)
行き先:千葉県 銚子市

参加者:2年生14名、教員(小関)

●合宿のスケジュール

1日目(11月30日)

 10:44 JR成田線・椎柴駅到着 駅に迎えに来てもらいました
 11:00 銚子スポーツタウン到着 多目的室でレクを楽しみました
 12:00 食堂にて昼食 
 13:00 小倉和俊氏による講演「スポーツによる地域活性化事業取組事例 銚子スポーツタウン」
 14:15 施設内見学 体育館や宿泊棟などを案内していただきました
 15:00 チェックイン
    自由行動 サイクリングや散歩などを楽しみました
 18:00 食堂にて夕食、入浴
  宿泊棟にて泊

2日目(12月1日)

 7:00 食堂にて朝食
 9:20 チェックアウト 椎柴駅まで送ってもらいました
 電車で犬吠駅へ移動
 午前中 犬吠埼の海岸、灯台を観光
 12:00 灯台隣のレストランで昼食
 12:48 解散、銚子電鉄・犬吠駅発で帰宅

●小倉氏による講演

銚子スポーツタウンを設立した背景、サイクリング大会や野球塾など様々なイベントを開催したこと、廃校跡地を改装して合宿施設を オープンさせたこと、近年の取り組みなどを、詳しく語っていただきました。
銚子スポーツタウンの経験を学んで取り入れたいと、鹿児島県大崎町から学びに来て滞在中の本條翔太氏(一般社団法人スポーツ観光 おおさき事務局)も同席し、自己紹介していただきました。
銚子の街に対する熱い思い、地元愛がとても伝わってきました。ありがとうございました。

 

●施設内見学

体育館、野球場、多目的室、食堂、浴場、宿泊棟などを案内していただきました。費用を抑えながらも、クオリティの高い施設を実現したのは 建設業の経営をされている小倉氏だからこそできる合わせ技だなと感心させられました。
1日目(11月30日)は千葉ジェッツの中学生バスケットボールチームの試合が行われていました。2日目(12月1日)は野球場で還暦野球チームの試合。 好天に恵まれ、元気の良い掛け声が響いていました。

   

●お食事

合宿施設だけあって、食堂で出されたお食事のメニューは質量ともに充実していました。銚子スポーツタウン直営で、地元の業者から 仕入れ、手作りで食事を提供しているとのこと。とても美味しくいただきました。



●かもめ大橋

銚子スポーツタウンから歩いて15分ほどで利根川が流れています。川を挟んで向こう岸が茨城県神栖市(旧波崎町)。男子グループは、 銚子スポーツタウンで自転車を借り、利根川にかかるかもめ大橋を往復してきました。ちょうど夕日が沈むタイミングで、絶景を堪能しました!



●犬吠埼と銚子電鉄

銚子といえば、やっぱり犬吠埼の灯台ですよね。2日目は全員で灯台に登り、遠くに広がる水平線を眺めて、心が洗われました。
灯台の隣に合ったレストランで、マグロやカニ、ハマグリなど海の幸がたくさん載ったお昼ご飯をいただきました。
ぬれせんべいと「まずい棒」で有名な銚子電鉄に乗りました。ユーモラスな車内放送、自虐的すぎるアイディア商品に思わずクスっとしたり。
冬の入り口の時期でしたが穏やかな日和の下、リラックスできて最高でした。
    
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【連絡先】  小関隆志(こせき・たかし)研究室

〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
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TEL/FAX 03-3296-2085(研究室直通)
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