小関ゼミ 非営利マネジメント/マーケティングの世界へようこそ
 

2025年 3年ゼミ合宿

今年の合宿の行き先は香川県でした。小関ゼミ初の四国です!
訪問先の市役所、企業、お店などでお話をうかがってきました。
お忙しいなか、お時間を割いてお話を聞かせていただき、貴重な体験ができました。
ご協力いただいた皆様に、深く感謝を申し上げます。まことに有難うございました。
3年生は3つのチームに分かれ、それぞれのテーマで調査を進めていますが、各々訪問先を選んで連絡を取り、訪問の受け入れを打診しました。
学生の訪問を受け入れていただける企業・団体が近年減ってきている印象もありますが、今回の訪問先の役所・団体ではいずれも 温かく迎え入れてくださり、学生の素朴な質問に対して丁寧にお答えいただけました。

今年は2年生も1人参加しました。レクリエーションでは、アートで有名な直島を訪れ、島内のあちらこちらを散策して回りました。
合宿係には新幹線・バスの切符や宿泊の手配などで活躍してもらいました。お疲れ様でした!

★合宿の流れ


日時:2025年8月3日〜5日 (2泊3日)
行き先:香川県 高松市・丸亀市・まんのう町・直島町

参加者:3年生9名、2年生1名、教員(小関)

●合宿のスケジュール

1日目(8月3日)

(前夜に新宿駅発の夜行バスに乗り、高松に向かう)

8:22 JR高松駅前着、バス下車
《高松市内を観光》
10:14 高松港発
11:04 直島・宮浦港着
《直島にて観光》
14:20 直島・宮浦港発(フェリー)
15:20 高松港着
各チームがそれぞれ観光
民泊Takamatsuにチェックイン

《調査・体験活動》
スポーツ班
18:00 レクザムボールパーク丸亀(香川県丸亀市)にて野球観戦(香川ガイナーズとソフトバンク3軍の対戦)

食(うどん)班
18:00 日本うどん協会への取材

2日目(8月4日)

《各班で調査活動》
スポーツ班
午前 香川オリーブガイナースに取材
午後 高松市役所スポーツ振興課に取材

音楽(フェス)班
午前 フェス(Monster Bash)主催会社または周辺施設に取材
13:00−15:00 フェスで開催場所として使用される公園(まんのう公園)に取材

食(うどん)班
午前 取材のための質問整理、および高松駅付近の観光
午後 13:30 香川県庁 観光振興課に取材
   香川人気うどん店に訪問

全員集まって夕飯

3日目(8月5日)

午前 民泊をチェックアウト
 《各班で自主活動》

12:10 JR高松駅発(快速マリンライナー/新幹線)
16:33 JR東京駅着 《解散》

●直島の観光

島に着くと、そこかしこに巨大なオブジェが立っていて、「アートの島」を実感できました。
大勢の観光客が島を訪れ、レンタサイクルが全て出払ってしまい、私たちが島に着いた時には1台も自転車が残っていませんでした…



●高松城址

高松市中心部に高松城址があり、市民の憩いの場となっています。 私たちもここでしばし休憩。景色を楽しみました。

●民泊「Takamatsu」

清潔で居心地の良い空間でした!かわいいワンちゃんがいました。
 

●2日目夕食

全員で楽しく盛り上がりました。




●スポーツ班

スポーツを通した地域活性化をテーマとし、特に地方における「独立リーグ」の活躍に注目しています。
プロ野球では、ナショナルリーグ(セ・リーグ、パ・リーグ)のほか、各地に独立リーグが設立されていますが、 四国にはその先駆けとなった「四国アイランドリーグplus」 があり、1県1チーム、計4チームから成っています。
これらの野球チームは単に試合をして成績を上げるだけでなく、地域貢献活動が重要な役割とされており、自治体や地元企業と 一体となった地域活性化の担い手として期待が寄せられています。
今回は四国アイランドリーグの一角を占める香川オリーブガイナースの試合を観戦し、球団の事務所を訪問してお話をうかがいました。
また、香川県高松市役所のスポーツ振興課を訪問し、市役所としてスポーツを通じた地域活性化にどのように取り組んでいるのかを 教えていただきました。
香川オリーブガイナースの試合では、大勢の地元住民が観戦に訪れていました。小さい子を連れた家族も多く混じっていました。
これは、スポンサーの協力によって入場料が無料となった「冠試合」であったことに加え、スタジアムで様々な屋台を出店し、 花火を打ち上げるなど、夏祭りの企画を兼ねていたためでもあります。もともと野球に関心の薄い住民も、スタジアムに足を運び、自然と 野球に関心を向けるようになるでしょう。香川オリーブガイナースの経営者の方々は地元愛が強く、野球を通じて地域を盛り上げようと いう熱意があふれていました。
高松市役所スポーツ振興課 の職員の方々も試合で声援を送っておられたとのこと。スポーツ振興課は、住民にスポーツをする機会を 提供するために、毎年イベントを開くなど環境整備の政策を進めているそうです。
スポーツは、身体が健康になるというだけでなく、住民の一体感や地域への愛着を高めることに役立っているということを実感できました。


●音楽(フェス)班

音楽を通した地域活性化をテーマとし、特に地方における音楽フェスティバル(フェス)などのイベント開催に注目しています。
各地で大規模な野外音楽フェスティバルが開催され、大勢の観客を動員しており、その経済効果はたいへん大きいものがあります。
四国では、2000年に始まったMONSTER baSH(モンバス)という野外ロックフェスが有名で、国営讃岐まんのう公園を舞台に毎年8月に 開催され、毎回の入場者は5万人、累計で85万人を数えるそうです。
フェスを開催するには当然、多額の費用がかかります。今回の合宿では、このフェスを支えてくれている協賛企業を訪問し、協賛する 意義についてお話をお聞きしました。
協賛企業の一つである高松信用金庫は「つなぐTシャツプロジェクト」を実施しています。これは、家庭で着なくなった古いTシャツをイベント会場で回収し、新しいTシャツに再生するというアップサイクルの企画です。 信用金庫、は地元の中小企業への融資を通じて地域経済を支える重要な存在。高松信用金庫は、Tシャツプロジェクトを通じて若者への認知度向上を図るねらいがあるそうです。 また、観客を運ぶシャトルバスを運行している琴参観光(ことさんかんこう)も協賛企業の一つ。同社は、モンバスが香川県民にとって必要なイベントだという認識で、協力しているとのことです。 それから、モンバスを運営する企業の方にもインタビューすることができました。
開催会場の国営讃岐まんのう公園を訪問したところ、運営企業である株式会社デュークの社員の方にお会いできました。モンバスは地域に 根付いた運営を心がけており、地元の学生をアルバイトに募集し、採用しているそうです。
フェスがきっかけとなって、まんのう町に移住した音楽家にも出会いました。
様々な方々との出会いを通じて、音楽フェスが人を動かすんだということを強く感じました。



●食(うどん)班

食を通した地域活性化をテーマとし、特にその地域を代表する料理や食材の宣伝によって、地域の知名度の向上や交流人口の増加につなげる可能性を模索しています。 香川県といえば「讃岐うどん」が有名です。香川県は、かつて都道府県の知名度ランキングで最下位という不名誉な記録があり、知名度を高めるために用いた戦略が 「うどん」を活用した知名度向上でした。
香川県を「うどん県」に「改名」して話題になり、その結果、知名度も最下位から14位にまで着実に上昇しただけでなく、観光客数(交流人口)も順調に増えている とのこと。もちろん、うどんの効果だけでなく、本州と四国を結ぶ連絡橋の開通や、インバウンド効果、直島のアー、小豆島のオリーブなど、観光客が増えた要因は 様々あるものの、やはり香川といえば「うどん」というイメージは強く、宣伝の効果は大きかったと思われます。
合宿では、オンラインで日本うどん協会の方にお話をお聞きしたほか、香川県庁の観光振興課・県産品課と、香川県観光協会を訪問し、お話をうかがうとともに、 関連する資料を多数いただいてきました。




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【連絡先】  小関隆志(こせき・たかし)研究室

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